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写楽堂・秋の古本市のお知らせ

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10月6(火)・7(水)・8(木)・9(金)
松山市総合コミュニティセンター・
コミュニティプラザで秋の古本市開催いたします!

小説・宗教書・文庫・児童書等々
約1万冊出品します!
普段店頭では買えないような本も出品するかも!?
乞うご期待ください!

写楽堂・089-926-6977

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Category: 店情報

ルドルフとイッパイアッテナ

朝晩、涼しくなりましたね。
暑い夏も終わり、過ごしやすい反面、
たまった疲れを感じる頃ではないでしょうか?

夏は野球の本と昭和史(戦争関連)の本がよく売れました。
テレビでも話題なので、世間の関心もより集まりました。

テレビで何かの特集をやると、
その関連本に沢山の注文を頂くことがあります。
すぐにネットで探して、購入できちゃいますからね。

この夏、ルドルフとイッパイアッテナという児童小説に
複数の注文を頂きました。
この本はもともと人気の本なのですが、
一晩に注文が集中したのは、テレビで何かやってたのかな?と思います。

じつは私も子どもの頃、夢中になって読んだ本なんですよね。
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この物語は、世間知らずの主人公(黒猫のルドルフ)が、
知らない土地、東京で野良猫生活をする話。

飼い猫だったルドルフは、野良猫として生きてゆく知識も、体力もない、
自分以外は全員敵?、という社会の掟のなかで、信頼できる仲間を見つけ、
野良猫生活のむずかしさ、人間に依存するむずかしさ、がよく解かって面白い!
そして教養の大切さ、友達の大切さ…。

この物語の作者は斉藤洋さんということになっていますが、
じつはルドルフが自分で書いた自伝で、
その経緯は、物語やあとがきを読めば納得できると思います。

そして杉浦範茂さんの挿絵は一度見ると忘れることはできないです。
本当にユーモラスで洒落ていると思います。
国語の教科書でも見たことのある挿絵です。

社長が言っていましたが、挿絵のいい児童書は内容もいい!
これは古書として扱うときの見方なんですが、
ずっと読まれる児童書っていうのは、
ある時代にしか嵌らないような挿絵は使われないんですよね。
もちろん、その時代の子どもたちだけの関心をピンポイントで突くような、
そんな本も必要なんですが、古書店としてはちょっと扱いにくいです。
児童書のそういった作品の趣旨ってのは、挿絵に顕著に表れています。

「ルドルフとイッパイアッテナ」は実店舗でもよく入荷されます。
外販用の在庫にもありますので、見つけたら手に取ってみてくださいね。
続編も数年おきに出ています。
オジサンになっても私は続編を楽しみに読んでます。

ネット販売部 矢野

Category: 本の紹介

夏の古本市開催!

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~イベントのお知らせ~
8月12(水)・13(木)・14(金)
松山市総合コミュニティセンタープラザ広場で夏の古本市開催いたします!

俳句・歴史書・文学書・児童書等々
約2万冊出品します!
普段店頭では買えないような本も出品するかも!?
乞うご期待ください!
Category: 店情報

大正ロマンの人

暑いですね。
私は皿ヶ嶺のそうめん流しをやってきました。
涼しいし美味しかったです。

みなさんは、東温市にある「高畠華宵大正ロマン館」へ行ったことがありますか?
皿ヶ嶺へ行く途中にあります。

高畠華宵は、明治時代に生まれ、
大正時代から昭和にかけて活躍した、愛媛県出身の画家です。
私は4歳から水彩画を習い、高校では美術部に所属していましたが、
華宵という画家のことを知ったのは古書店で働くようになってからです。

華宵の作品は、伝統的な日本画もありますが、
児童小説の挿絵や広告デザインを数多く描いていました。

その独特でありながらキャッチーな作風が、
多くの人々の目に留まったんだと思います。

日本少年、少年倶楽部 少女画報といった雑誌に登場する、
きゃしゃで凛々しい少年たちの戦う姿や
モガファッションやギャルソンヌ・ルックを身に纏う少女。
華やかな華宵の挿絵は、少年少女の胸をときめかせたでしょう。

講談社世界名作全集(昭和20年代)の怪盗ルパンの挿絵は、
異国の物語という未知な雰囲気が漂っていて、
すごく惹きつけられました。

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関連の本が写楽堂にもあります。
上の画像に紹介している本は、ネット販売用の他、
最近、力を入れてやってる外販用の在庫にもありますので、
どこかで見つけた人は、ぜひお手にとってご覧になってください。

もちろん大正ロマン館へもぜひ!

ネット販売部 矢野

Category: 本の紹介

本の中から出てくるもの

買い取りした本に値段を付けて、商品として店に並ぶまでには、
いくつかの工程を経ています。
どの工程も手際よくやらなきゃいけません。

その工程の一つに状態のチェックがあります。
劣化具合のチェック、書き込みや切り抜きのチェック、
附録や付属物が揃っているかのチェックを1冊1冊やっております。
劣化具合に応じたクリーニング作業も行います。

これらの作業をやってると、本の中から色んなものが出てきます。
しおり代わりに挟んだのでしょう。

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手製のしおりや押し花は近年発行された本からは出なくなりました。
昭和50年代までかな。

葉書や手紙も案外と多く出てきます。
本の持ち主が著者と交流があったのでしょう、
著者から送られた郵便物が挟まれてある事もありますが、
その本とは関係のない郵便物が入ってることも。

時刻表も多く出てきます。
出張や旅行など、移動中に読んで挟んだのでしょうね。

展示会などの半券も多いです。
これは美術館の物販で画集などを購入した際、
その日の半券を記念に挟んだという単純な理由でしょうね。

あと、なぜか写真が多いです。
上の画像にはタレントさんの写真を載せていますが、
タレントさんの写真は珍しく、通常、知らない人の写真が入ってます。
見たことある人だな~!誰だったっけ?
どこかで見たことあるあずみだな~?と思ったら、
上戸彩の写真でした。

仕事中に偶然 知り合いに会ったような気分です。
もちろん知り合いではないですが。

ネット販売部 矢野

Category: 雑記